Rosa Blanca Blog

料理

私のストレス発散法のひとつに「料理」がある。

というと、”料理好き”だとか”料理上手”と言われるのだが、決してそうではない。

「あ〜、面倒臭い」と思うことも多いし、無計画なのだ。今ある材料から思いついて作るものを決める。

だから最初に作るつもりのものが、作っている途中で変わることもよくある。

そんな感じなのだが、料理を作るとなぜかスッキリとするのだ。

 

 

先日、ある展示会で身体と精神に障害を持つ方の詩を見る機会があった。

性別、年齢、障害の内容・程度を問わず、どれもひとりひとりの世界観が伝わり、私たちには気づかない、思いもよらない世界=心の現実を楽しく拝見させていただいた。

実は、このそれぞれの詩の上には絵が飾られていた。有名アーティストやタレントたちがその詩からイメージする絵を描いていたのだが、正直必要なかった。

なぜならそれらの絵はあくまでも詩を読んだ者(絵を描いた者)のイメージでしかないからだ。

特に絵やイメージの中では、自分でも気づかない無意識の中にあるものが本人の意図とは関係なく表現される。

それは詩の作者本人の心の現実でもなく、詩を読んだ者(わたしたち)の感じるものでもないのだ。

歴代の巨匠と呼ばれる画家たち、たとえばシャガール。大好きな画家のひとりだが、あの独特な絵は私たちにとって空想的であるとも見て取れる。

だが、シャガールは「空想で描いたのではない。現実を心の現実を描いたのだ」と語っている。

他人の心の現実を知ることはそう簡単ではないのだ。

 

 

そのシャガールと同時代を生きたピカソ。

彼とジョルジュ・ブラックの功績のひとつでもある「キュビズム」はそれまでの遠近法を駆使した写実的な概念からの解放として確立される。

その「キュビズム」から「コラージュ」へと新しい美術技法が出来上がる。

コラージュとは様々な素材を切って、集めて、貼って、新しいものを創造する芸術表現だ。

このコラージュのプロセスを利用したアートセラピーは昔から心理療法として用いられている。

 

そのプロセスは、

1 既成の素材から選ぶ → 素材からの刺激を受けて意識化されないイメージを活性化する

2 切り抜く → 完成されたものにハサミを入れる行為は分断、分離、拡散、発散の作用があるとされる

3 切ったものを再構築 → こころの整理につながる

4 のりづけ → 意識的、無意識的を問わず、その時にわきでたイメージを固定する。

 

 

 

で、話を料理に戻す。

「なぜ、料理をすると気分がすっきりするか」だが、きっとこれはアートセラピーのコラージュ法のプロセスと似ているからなのではないかと思っている。

 

そのプロセスは

1 素材選び→野菜、肉などその場にあるものを見て、それらから受ける刺激で作るものを浮かび上がらせる。

2 素材を切る→料理の工程では当たり前のことだが、完成されたものを包丁で切る行為は既成概念の破壊か?(そんなおおげさな・・・) 特に、豆腐などを手でちぎる行為はちょっとした破壊行為であり、勇気がいるものでやってみると案外気持ち良かったりする。

3 調理→ バラバラに切った材料をひとつにまとめて煮たりすることは、まとまりのないものをひとつにまとめることでもあり、あれこれと思考がまとまらない時の心の整理につながる。

4 完成→ その日の献立は湧き出た(思いつきの)イメージの集まりである。無意識の見える化である。

5 食べる 1〜4までのプロセスを自分の中に落とし込む。

 

 

思いつきでつくるとはいえ、たまに素晴らしく美味しい作品ができたりもする。

家族からまた作って欲しいとリクエストがあったりもするが、そんなものは無理なのだ。

なぜなら、その時の意識化されない部分から湧き出るインスピレーション、イメージは意図されずに表現されているのだから。

 

「かりそめの一品」でいいのだ。

 

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